「神さまの愛で平和を」
早くも8月も半ばに入ろうとしています、今年の夏は、新型コロナウイスの影響で特別な夏となっています。この原稿を書いている時点(8/2)で、新規感染者数は全国で連日1500人を超え、沖縄県は県独自の緊急事態宣言を発出しました。愛知県も突然、感染者が爆発的に増加し、知事は緊急事態宣言の再発出の可能性に言及し始めました。私たちの新しい生活様式も再度、見直す必要があるようです。
さて、そのような中、先週の日曜日、「平和の主日」を多くの教会では守られたことだと思います。私たちの属する日本福音ルーテル教会では毎年、8月の第一日曜日を、「平和の主日」としています。8月は、言うまでもありませんが、日本にとっては特別な月です。今から75年前の先週木曜日には人類史上はじめて広島に、今日、長崎に原子爆弾が投下され、20万人以上の人々が召天されています。そして、長崎への原子爆弾投下の6日後の15日には、終戦を迎えています。
皆さんの教会にも毎年配布されているNCC(日本キリスト教協議会) ECUMENICAL CALENDAR『祈り輪』では、8月2日の祈りの課題は「ヒロシマ・ナガサキを覚えて」、8月9日の祈りの課題は「『敗戦の日』を覚えて」とされています。このようにキリスト教界にとっても、8月は特別に「平和」について覚える月となっています。
先日、所用で豊橋市役所に出かけたい際に、一枚のパンフレットに目が留まりました。そのパンフレットには大きく「平和の塔 Peace Tower」と記され、「教育機関で唯一、原爆の火を灯し続ける」とサブタイトルがつけられています。その教育機関とは桜丘高等学校・中学校です。そのホームページには「桜丘学園はキリスト教の精神『信・望・愛』を理念として、大正15年に創立されました。その建学の精神は、今日まで脈々と受け継がれ、中学校・高等学校の教育目標のなかに息づいています」と紹介されています。「信・望・愛」、それはコリントの信徒への手紙一13章 13節「それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である」を思い起こさせます。理事長挨拶には「桜丘学園は、東三河地域の未来を担う人材の成長にどのように貢献できるのか、という問いかけを忘れることなく、人を信じ、希望を忘れず、他者を愛する人格形成の場として歩み続けます」と書かれています。そして、先のパンフレットの終わりは次のように結ばれています。「1988年、第3回国連軍縮特別総会へ、星野村の『原爆の火』がリレーで運ばれた際、学園祭でこの『原爆の火』が紹介されました。この学園祭がきっかけとなり、『平和の塔』建立へとつながりました。1988年10月15日、正式に『100円で平和を』というスローガンにより、全校生徒と多くの市民の協力で建立され、30年が経過した今も、私たちの『平和の意思として燃え続けています。』」
私たちも、このスローガンのように「神さまの愛で平和を」と信仰の火を燃やしつづけることができればと思います。
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