2022年9月27日火曜日

聖霊降臨後第17主日礼拝のご案内。20221002

      聖霊降臨後第17主日礼拝(10/2)は


野口勝彦牧師の

「信仰によって生きる

の説教で守られます。

礼拝に関し、感染防止のための特別な対応を行っていますので、ご理解・ご協力をお願いします。また、基礎疾患等により、感染リスクに心配のある方はご無理をされないでくださ。尚、感染状況等によっては礼拝休止の場合もあります。




使徒たちが、「わたしどもの信仰を増してください」と言ったとき、主は言われた。「もしあなたがたにからし種一粒ほどの信仰があれば、この桑の木に、『抜け出して海に根を下ろせ』と言っても、言うことを聞くであろう。あなたがたのうちだれかに、畑を耕すか羊を飼うかする僕がいる場合、その僕が畑から帰って来たとき、『すぐ来て食事の席に着きなさい』と言う者がいるだろうか。 むしろ、『夕食の用意をしてくれ。腰に帯を締め、わたしが食事を済ますまで給仕してくれ。お前はその後で食事をしなさい』と言うのではなかろうか。命じられたことを果たしたからといって、主人は僕に感謝するだろうか。あなたがたも同じことだ。自分に命じられたことをみな果たしたら、『わたしどもは取るに足りない僕です。しなければならないことをしただけです』と言いなさい。」
ルカによる福音書17章5節~10節 




《三遠地区使信 №1226》20220925 「マイカルの祈り 」

  今月の11日、あの世界を震撼させた米国同時多発テロ、いわゆる9.11から21年を迎えました。その日、私は、神学生としてのはじめての夏休みを自宅で過ごしていましたが、テレビから流れてきた映画のような映像に絶句したことを昨日のことのように思い出します。そのテロ事件では2,996の命が一瞬にして奪われましたが、この事件で身元が確認された最初の犠牲者となったのが神父であったことはあまり知られていません。

その神父の名はマイカル・ジャッジ。彼は10代のころから神父になることを目指し、修道会に入りましたが、カトリック教会内での人間関係などに悩むようになり、アルコールに依存するようになりました。アルコール依存の人々が助け合い、回復を目指すグループの支援で酒を断ち、自らも様々な依存症の人々に寄り添うようになりました。その後、ニューヨーク市消防局のチャプレンに就任し、テロ事件の前日、つまり、2001910日、ニューヨーク市内の消防署で開かれたセレモニーに市長とともに出席し、消防士らに次のように説教しています。

「良い日も、悪い日もある。悲しい日も幸せな日もある。心が高揚する日も落ちこむ日もある。しかし、この仕事に退屈な日は、一日もありません」「神がお求めになるままに向かうのです。神がどこにお導きになるかは分からない。しかし神はあなた方を求めている。私たち全てを求めている。進むのです。互いを励まし合い、愛し合い、力を合わせて進み続けるのです」「これはとても、とても難しい仕事です。しかし、私たちはみんなこの仕事を愛している。素晴らしい職業だ。神を信じ、神を信頼して力をあわせれば、この署は、この地域は、ニューヨーク市は、神に祝福される。アーメン」

 そして、翌朝、世界貿易センタービルで爆発という一報を受けた神父は、ヘルメットを被り、消防士らとともに近くの消防署から現場に駆けつけます。現場で顔を合わせた市長に「私たちのために祈ってくれ」と声をかけられ、「いつも祈ってるよ」と微笑み、ビルに入りました。ショックで動揺する人々を慰める姿。ひん死の負傷者や、炎に包まれる現場で殉職した消防士に最後の祈りを捧げる姿。逃げ場を失い上層階から落ちてきた人が地面にたたきつけられるたびに、悲しみを浮かべる姿。多くの人が、現場で職務を果たす彼の姿を目撃しています。「イエスよ、これを今すぐ終わりにしてください。神よ、これを終わりにしてください」と口に出して祈っていたそうです。間もなく、上から瓦礫が落下し、彼はそれに巻き込まれ、天に召されました。

その彼がテロ事件に巻き込まれ天に召されて21年が経過した今も、ウクライナをはじめ、世界では侵略戦争やテロ事件が未だに続いています。

私たちは、今こそ、テロ事件で天に召された2,996人を覚え、マイカル・ジャッジ神父のように「イエスよ、これを今すぐ終わりにしてください。神よ、これを終わりにしてください」と祈りたいと思います。          

みのり・岡崎教会 野口勝彦

*参考文献:『マイカルの祈り』中村 吉基 ,2021911, あめんどう

2022年9月19日月曜日

聖霊降臨後第16主日礼拝のご案内。2022092425

                     聖霊降臨後第15主日礼拝(9/24・25)は


野口勝彦牧師の

「金持ちとラザロ

の説教で守られます。

愛知県「BA.5対策強化宣言」は9月30日(金)まで、再延長となりました。礼拝に関し、感染防止のための特別な対応を行っていますので、ご理解・ご協力をお願いします。また、基礎疾患等により、感染リスクに心配のある方はご無理をされないでくださ。尚、感染状況等によっては礼拝休止の場合もあります。



「ある金持ちがいた。いつも紫の衣や柔らかい麻布を着て、毎日ぜいたくに遊び暮らしていた。 この金持ちの門前に、ラザロというできものだらけの貧しい人が横たわり、 その食卓から落ちる物で腹を満たしたいものだと思っていた。犬もやって来ては、そのできものをなめた。 やがて、この貧しい人は死んで、天使たちによって宴席にいるアブラハムのすぐそばに連れて行かれた。金持ちも死んで葬られた。そして、金持ちは陰府でさいなまれながら目を上げると、宴席でアブラハムとそのすぐそばにいるラザロとが、はるかかなたに見えた。そこで、大声で言った。『父アブラハムよ、わたしを憐れんでください。ラザロをよこして、指先を水に浸し、わたしの舌を冷やさせてください。わたしはこの炎の中でもだえ苦しんでいます。』しかし、アブラハムは言った。『子よ、思い出してみるがよい。お前は生きている間に良いものをもらっていたが、ラザロは反対に悪いものをもらっていた。今は、ここで彼は慰められ、お前はもだえ苦しむのだ。そればかりか、わたしたちとお前たちの間には大きな淵があって、ここからお前たちの方へ渡ろうとしてもできないし、そこからわたしたちの方に越えて来ることもできない。』金持ちは言った。『父よ、ではお願いです。わたしの父親の家にラザロを遣わしてください。わたしには兄弟が五人います。あの者たちまで、こんな苦しい場所に来ることのないように、よく言い聞かせてください。』しかし、アブラハムは言った。『お前の兄弟たちにはモーセと預言者がいる。彼らに耳を傾けるがよい。』金持ちは言った。『いいえ、父アブラハムよ、もし、死んだ者の中からだれかが兄弟のところに行ってやれば、悔い改めるでしょう。』アブラハムは言った。『もし、モーセと預言者に耳を傾けないのなら、たとえ死者の中から生き返る者があっても、その言うことを聞き入れはしないだろう。』」
                    ルカによる福音書16章19 節~31節



2022年9月13日火曜日

聖霊降臨後第15主日礼拝のご案内。2022091718

     聖霊降臨後第15主日礼拝(9/17・18)は


野口勝彦牧師の

「神と富」

の説教で守られます。

愛知県「BA.5対策強化宣言」は9月30日(金)まで、再延長となりました。礼拝に関し、感染防止のための特別な対応を行っていますので、ご理解・ご協力をお願いします。また、基礎疾患等により、感染リスクに心配のある方はご無理をされないでくださ。尚、感染状況等によっては礼拝休止の場合もあります。 


イエスは、弟子たちにも次のように言われた。「ある金持ちに一人の管理人がいた。この男が主人の財産を無駄使いしていると、告げ口をする者があった。そこで、主人は彼を呼びつけて言った。『お前について聞いていることがあるが、どうなのか。会計の報告を出しなさい。もう管理を任せておくわけにはいかない。』管理人は考えた。『どうしようか。主人はわたしから管理の仕事を取り上げようとしている。土を掘る力もないし、物乞いをするのも恥ずかしい。そうだ。こうしよう。管理の仕事をやめさせられても、自分を家に迎えてくれるような者たちを作ればいいのだ。』そこで、管理人は主人に借りのある者を一人一人呼んで、まず最初の人に、『わたしの主人にいくら借りがあるのか』と言った。『油百バトス』と言うと、管理人は言った。『これがあなたの証文だ。急いで、腰を掛けて、五十バトスと書き直しなさい。』また別の人には、『あなたは、いくら借りがあるのか』と言った。『小麦百コロス』と言うと、管理人は言った。『これがあなたの証文だ。八十コロスと書き直しなさい。』主人は、この不正な管理人の抜け目のないやり方をほめた。この世の子らは、自分の仲間に対して、光の子らよりも賢くふるまっている。そこで、わたしは言っておくが、不正にまみれた富で友達を作りなさい。そうしておけば、金がなくなったとき、あなたがたは永遠の住まいに迎え入れてもらえる。 ごく小さな事に忠実な者は、大きな事にも忠実である。ごく小さな事に不忠実な者は、大きな事にも不忠実である。だから、不正にまみれた富について忠実でなければ、だれがあなたがたに本当に価値あるものを任せるだろうか。また、他人のものについて忠実でなければ、だれがあなたがたのものを与えてくれるだろうか。どんな召し使いも二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛するか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。」

ルカによる福音書16章1節~13 節 



 

2022年9月10日土曜日

《三遠地区使信 №1223》20220904 「月 」

  今日は9月の最初の主日です。今年の8月も暑い日が続きましたが、今週木曜日には、夜中に大気が冷え、草花や木に朝露が宿りはじめ、降りた露は光り、白い粒のように見える二十四節気の「白露」を迎えます。このように暦の上では、季節は本格的な秋へと移り変わっていきます。

 また、今週土曜日は、中秋の名月(十五夜)です。私はいつもこの頃になると初任地の一つである福岡・筑紫野市の「天拝山観月会」を思い出します。筑紫野市公式ホームページでは、この「天拝山観月会」を「菅原道真公が昌泰四年に太宰府は南館榎寺に流されて天拝山に百日間登り続け山頂の岩に立ち、天をふり仰いで自分の無実を訴えると共に天皇のご安泰と国民の平和を祈られた故事により管公の霊を毎年慰めるため、秋の夜に開催されます」と紹介しています。

 聖書でも月に関しての記述は多く、信仰の歌とも言われる詩編には「あなたの天を、あなたの指の業を/わたしは仰ぎます。月も、星も、あなたが配置なさったもの」(8:4)「王が太陽と共に永らえ/月のある限り、代々に永らえますように。生涯、神に従う者として栄え/月の失われるときまでも/豊かな平和に恵まれますように」(72:5)「雲の彼方の確かな証しである月のように/とこしえに立つであろう」(89:38)「主は月を造って季節を定められた。太陽は沈む時を知っている」(104:19)「昼、太陽はあなたを撃つことがなく/夜、月もあなたを撃つことがない」(121: 6)「夜をつかさどる月と星を造った方に感謝せよ。慈しみはとこしえに」(136:9)「日よ、月よ主を賛美せよ。輝く星よ主を賛美せよ」(148:3)と記されています。

 また、ヨブ記には「太陽の輝き、満ち欠ける月を仰いで」(31:26)と記され、月明かりを利用して牧畜の群れを移動させることを常としたセム族では月の礼拝が行われていました。しかし、創世記では「神は言われた。『天の大空に光る物があって、昼と夜を分け、季節のしるし、日や年のしるしとなれ。天の大空に光る物があって、地を照らせ。』そのようになった。神は二つの大きな光る物と星を造り、大きな方に昼を治めさせ、小さな方に夜を治めさせられた」(1:14~16)と記され、月が神さまの創造による一個の天体に過ぎないとし、月を神とすることを否定しています。そして、ヨハネの黙示録で「この都には、それを照らす太陽も月も、必要でない。神の栄光が都を照らしており、小羊が都の明かりだからである」(21:23)と神の栄光が明らかにされるのです。                

 今年の中秋の名月は、聖書を片手に月に関するみ言葉に触れながら過ごしてみてはいかかでしょうか。

                      みのり・岡崎教会 野口勝彦        


 

2022年9月5日月曜日

聖霊降臨後第14主日礼拝のご案内。2022091011

        聖霊降臨後第14主日礼拝(9/10・11)は


野口勝彦牧師の

「一人の罪人」

の説教で守られます。

愛知県「BA.5対策強化宣言」は9月30日(金)まで、再延長となりました。礼拝に関し、感染防止のための特別な対応を行っていますので、ご理解・ご協力をお願いします。また、基礎疾患等により、感染リスクに心配のある方はご無理をされないでくださ。尚、感染状況等によっては礼拝休止の場合もあります。 


徴税人や罪人が皆、話を聞こうとしてイエスに近寄って来た。すると、ファリサイ派の人々や律法学者たちは、「この人は罪人たちを迎えて、食事まで一緒にしている」と不平を言いだした。そこで、イエスは次のたとえを話された。「あなたがたの中に、百匹の羊を持っている人がいて、その一匹を見失ったとすれば、九十九匹を野原に残して、見失った一匹を見つけ出すまで捜し回らないだろうか。そして、見つけたら、喜んでその羊を担いで、家に帰り、友達や近所の人々を呼び集めて、『見失った羊を見つけたので、一緒に喜んでください』と言うであろう。 言っておくが、このように、悔い改める一人の罪人については、悔い改める必要のない九十九人の正しい人についてよりも大きな喜びが天にある。」「あるいは、ドラクメ銀貨を十枚持っている女がいて、その一枚を無くしたとすれば、ともし火をつけ、家を掃き、見つけるまで念を入れて捜さないだろうか。そして、見つけたら、友達や近所の女たちを呼び集めて、『無くした銀貨を見つけましたから、一緒に喜んでください』と言うであろう。 言っておくが、このように、一人の罪人が悔い改めれば、神の天使たちの間に喜びがある。」ルカによる福音書15章1節~10節