「導き」
10日間にも及ぶ大型連休も終わり、30年余り続いた「平成」から新しい時代「令和」に入りました。キリスト教の世界でもその新しい時代に合わせたかのように、昨年、12月に31年ぶりに0から翻訳された新しい聖書、聖書協会共同訳聖書が出版されました。私たちの教会でも、今月の『るーてる』にも掲載されていたように今年から改訂礼拝式文の公式使用が開始され、今年の待降節からは新しい聖書日課の使用が始まります。
そのような時代の変わり目の先月、1年ぶりに前任地である松本教会60周年記念式典に出席しましたが、その前日、同じ前任地の長野教会の信徒の方のお宅を訪問しました。みのり教会のある豊橋から片道360km、久しぶりの長距離ドライブに信州の遠さをあらためて感じましたが、その山々の美しさにも改めて気づくこともできました。
今回、長野教会の信徒の方を訪問したのは、その方からお葉書をいただいたからでした。元々、長野教会の最近の様子を訪問前にその信徒の方にお聞するためにお電話をしようと思っていた矢先にお葉書が届き、この一年いろいろなことがあったことを知りました。
長野教会は多くの信徒の方が車や新幹線で30分から1時間かけて礼拝に出席され、そして、その出席者が二桁になることはまれでした。私が牧会をしていた4年の間、その信徒の方、全員に様々な苦難が訪れました。そのお葉書も配偶者の方の病気で松本教会の60周年記念式典に出席できないということでしたので訪問することにしました。そして、松本に戻る途中に、やはり暫く教会に行くことができていないとお聞きしていた信徒の方のお宅も訪問しました。その方は突然の私の訪問に驚き、二度と会えないと思っていたと喜ばれていましたが、つい最近、私にお葉書を出されたということでした。結局、そのお葉書は、その方が投函されてから6日後に信州から豊橋に戻った私の手元に届きました。
その後、最初に訪問した方からお葉書が届き、そこには、ご主人の体調が回復されたことや長野教会のイースター礼拝になんと20名を超える出席者があったことなど、まさに福音が、グッドニュースが私のもとに届けられたのです。
今回の訪問は、まさに神さまの導きであり、神さまは必要な時に必要なものを与えて下さるということをあらためて実感するものとなりました。
「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな与えられる」マタイによる福音書6章33節
みのり教会 野口 勝彦
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