2023年5月15日月曜日

《三遠地区使信 №1259》20230514「支えられて」

ゴールデンウイークも終わり、季節は初夏に移り変わります。みのり教会宣教70周年(2023118)まであと半年を切りました。そのような中、今、1022日の宣教70周年記念礼拝時での配布を目指し、宣教70周年記念誌の編集作業が進められています。先日、その資料整理をしていたところ、一枚の写真が出てきました。その写真は、田原礼拝所(田原教会)の宣教のはじまりと関係のある小嶋三義牧師を囲み、当時のみのり教会牧師の三浦知夫先生をはじめ、田原礼拝所に関係のある方々との記念写真でした。現在、小嶋先生には、宣教70周年記念誌の原稿を依頼していますので、その写真も参考資料としてメールで送信しました。暫くすると小嶋先生からお礼のメールが届き、その中に、田原礼拝所教籍簿1号のI兄が今年1月に天に召されたということが記されていました。

I兄について、小嶋先生は、みのり教会宣教50周年記念誌に「母教会田原」と題して、次のように綴られています。「田原教会は、私の父が、 病気で耳が不自由になった私の弟のことで悩み、ルーテル・アワーに聖書の送付を頼んだ事から始まりました。当時のネルソン宣教師が聖書を持参して尋ねてくださいました。その時から、我が家の仕事場が集会所になって、家庭集会が始まりました」「当時私は、夜間高校に行っていて、集会にはほとんど出られませんでした。せいぜい、祝祷に間に合うのが精一杯でした。でも、仲間が温かく迎えてくださり、その交わりの中で信仰を育てられました。高校3年の時だと思いますが、I兄、S兄、もう一人大人の人と女性の5人で洗礼を受けました。町の集会所を借りてのクリスマス集会の夜でした」「田原を出てから」「もう40年余りになります」「この40年間、母教会のことを忘れたことはありません。東京では、一緒に洗礼を受けたI兄ともよく話し合いました。信仰の友との交わり、特に一緒に誕生したもの同志の親しみは、また特別のものでした。そして、I兄と話す時はいつも田原の話題になりました」

I兄は、19551222日に洗礼を受け、1972130日には東京の教会に転出されています。私がみのり教会に赴任した時、I兄から毎月、献金が送金されていましたので、御礼状をお送りしていましたが、ある日、I兄からお電話があり、御礼状は不要、献金をしているのは、人生の基盤がネルソン先生に与えられた感謝であるということでした。その後も毎月、献金は送金されていましたが教会口座変更により献金が止まりました。その頃、I兄は施設に移られ、闘病生活をされていたようです。その後、昨年末に配偶者の方から、献金を送金したい旨のお電話をいただきました。I兄は、東京に転出されてから50年、母教会、田原を忘らずに支え続けてくださったのです。

みのり教会は、このようにゆかりのある方々に支えられ、今年宣教70周年を迎えます。I兄のご召天を覚え、この50年間、教会を支えて下さったことに改めて感謝したいと思います。    

みのり・岡崎 野口勝彦


 

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