イースターから二週間が過ぎました。今年のイースターは、コロナ感染終息の兆しもあり、例年以上に喜び満ちたイースターになりました。そのイースターの日に、福岡から一つのプレゼントが届きました。そのプレゼントは、福岡の教会の90歳を超えた一人の信徒の方のからのプレゼントで、イースターに合わせて福岡銘菓のひよ子を送ってくださいました。
その方は、長く教会役員を務められ、私がその教会を牧会している時には、よく礼拝後に、教会に来られない信徒の方々への訪問や聖餐などのお供をしてくださいました。その方の配偶者の信徒の方の召天時は、教会定期総会の日でしたが、病室でその配偶者の方を囲み、ご家族と一緒に聖餐式を行い、最期の時を共に過ごしました。90歳を超えた今もお一人で、JRに乗って、毎週、礼拝に出席されています。
さて、今年のイースター(4月9日)の福音書には次のように記されていました。
「それから、急いで行って弟子たちにこう告げなさい。『あの方は死者の中から復活された。そして、あなたがたより先にガリラヤに行かれる。そこでお目にかかれる。』確かに、あなたがたに伝えました」(マタイ 28:7)
「ガリラヤ」、それは、イエスさまの生涯とその宣教活動の主要舞台となった土地です。そして、その土地は、イエスさまの生活の場であり、苦しみと喜びの場です。今、死から復活されたイエスさまは、その苦しみと喜びの場におられると言うのです。
私が牧師としてはじめて迎えたイースターは、先の信徒の方の教会で、今から18年前の2005年3月27日ですが、その日の礼拝は、笠井牧師の召天により、2001年度末からその年3月末までの約4年間にわたり牧会委嘱されていた園田牧師(2020年3月29日召天)の牧会委嘱最後の説教で守られました。その礼拝の中では、毎週献花の奉仕をされていた信徒の方のお母様の洗礼式が行われ、礼拝後、イースター祝会と共に、洗礼のお祝い、園田牧師ご夫妻の感謝会を共に持ちました。
この時の説教題は「ガリラヤで会おう」。その前週の主日、つまり、2005年3月20日10時53分、牧師としての初めての説教直前で最大震度6弱の福岡県西方沖地震が発生し、当時、牧会していた福岡市内のもう一つの教会の牧師館が大きな被害を受けました。
そして、その翌週のイースター、まさに復活されたイエスさまが、私たちの苦しみと喜びの生活の場である「ガリラヤ」で待っていてくださり、その後の福岡での様々な苦しみも喜びも共にしてくださいました。被災した牧師館も2年後には、その使命を終え、解体され、教会菜園として見事に復活しました。
私たちも私たちひとり一人の生活の場で復活されたイエスさまに支えられ、先の信徒の方のように、90歳を過ぎても毎週礼拝に出席し続けることができるよう祈りたいと思います。
みのり・岡崎 野口勝彦
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