2021年11月15日月曜日

《三遠地区使信 №1181》20211114

 「おかえりモネ①」      

先月、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」が終わりました。このドラマは被災地宮城を舞台に、ヒロインが気象予報という天気と向き合う仕事を通じて、人々に幸せな未来を届けていく希望の物語です。東日本大震災の被災地を舞台にしたNHK連続テレビ小説は、震災2年後の2013年、岩手を舞台にした「あまちゃん」 以来ですが、「おかえりモネ」が「あまちゃん」と根本的に違うのは、「あまちゃん」の主人公が夏休みに東京から初めて北三陸にやってきたのに対して、「おかえりモネ」は、15歳の主人公が地元宮城で被災し、その後10年をいかに生きたかが描かれた物語ということです。

このドラマのチーフ演出の一木さんは、このドラマの企画の原点に、気仙沼市階上(はしかみ)中学校3年の生徒が、避難所となった体育館で、卒業式の答辞を読み上げている映像があると言います。2019年11月24日の使信に私は、この映像について次のように紹介しました。「先月の4・5日、東教区3.11プロジェクト『東北訪問プログラム』に同行しました。プログラム2日目は偶然にも『世界津波の日』、その日、本来は休館であった気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館が特別開館していたので、初めて訪問しました。そこで私たちは震災発生から10日後に避難所で行われた卒業式という衝撃的な映像に出会いました。その答辞の全文を紹介します」。https://minorichurch.blogspot.com/2019/11/107820191124.html


【上記映像】https://www.youtube.com/watch?v=LNU7ovLKZWc

一木さんもこの映像について「涙を流しながら、『自然の猛威の前には、人間の力はあまりにも無力で、わたくしたちから大切なものを、容赦なく奪っていきました』と語り、『見守っていてください、必ずよき社会人になります』と決意と覚悟を宣言していました。深く感動するとともに、苦しくもなりました。この子たちは、私たちがそうであったように、間違ったり回り道したり、くだらないことに必死になる自由があるだろうかと。あなたたちはどこで何になってもいいのだ、それをどうか忘れないでと願わずにいられませんでした」、そして、「とにかく大人にならねばならなかった、希望にならねばならなかった子どもたちの、その後の人生の奮闘や葛藤を見つめたいと思ったのが、企画の原点です」と語り、「その一方で、震災から10年の今、“ドラマだからこそできるもの”に挑むべきでもありました。ドキュメントでは描けない、普通の人々。前を向いて復興に向かう人の尊さをありがたく思う一方で、亡き人を忘れないために前を向かない、ドキュメントのカメラには映らない普通の人々の声、ある意味リアルな人間の姿を描くのは、創作物の大事な仕事でもあるはずです」「迷いながらも、そこへ踏み込んで行きました」とも語っています。

このドラマは、今、私たちを苦しめている新型コロナが終息した未来の希望を私たちに伝え、クライマックスを迎えます。私たちもその未来を信じることができるように、そして、被災地の子どもたちの今が希望に満ちたものであることを信じ、神さまに祈ることができればと思います。       

みのり・岡崎 野口勝彦

追伸 先日、このドラマの舞台の一つである登米のお米が、「となりびと」で支援していた方から届きました。こちららでご覧いただけます。https://lutheran-tonaribito.blogspot.com/

 

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