2023年1月9日月曜日

《三遠地区使信 №1241》20230108「新しい年を迎えて」

  今年も早くも一週間が過ぎました。クリスマスは主の顕現までですが、東方教会ではこの日にクリスマスを祝います。しかし、東方教会に含まれるウクライナ正教会の一部は、昨年はロシア正教会とは異なり、西方教会と同じ12月25日にクリスマスを祝いました。

クリスマスの期間には、教会にはルーテル教会関係施などからのクリスマスカードなどが届きますが、今年も私は神学生時代にお世話になった保谷教会から手作りのクリスマスカードをいただきました。私が神学生として教会実習でお世話になったのは、保谷教会宣教50周年前年の2002年と50周年の2003年の宣教研修前の半年間でした。それから20年、毎年のように覚えていただきクリスマスカードをお送りくださっています。昨年は岡崎教会宣教70周年、今年はみのり教会宣教70周年ということで、その参考として豊橋礼拝所に保管してありました保谷教会50周年誌を懐かしく読み返しながら、私は神学生時代を思い出し、心新たに、新しい年を迎えました。

ところで、イギリスでは、昨年9月に亡くなったエリザベス女王と、一昨年4月に亡くなった夫のフィリップ殿下の棺が納められているウィンザー城の聖ジョージ聖堂で撮影された国王チャールズ3世の国王となって初めてのクリスス・メッセージが、昨年のクリスマスにイギリス国内と英連邦へ向け放送されました。国王はメッセージの中で両親を追悼しながら「クリスマスは、愛する人を亡くしたすべての人にとって、特に切実な時です。私たちは、この慣れ親しんだ季節の変わり目のたびに、彼らの不在を感じ、大切な伝統の一つひとつに彼らを思い出します」と述べ、母、エリザベス女王の信仰について「とても愛されているクリスマス・キャロル、『ああベツレヘムよ』の中にある『汝の暗き道にとこしえの光が輝く』というフレーズを私たちは歌います。母にとってこの光の力を信じることは、神への信仰であるのと同時に人々への信頼でもあり、私もそれを心から分かち合っています。それは、ひとりひとりが善意と思いやりをもって他人の人生に関わり、そして周りの世界に光をもたらすという並外れた能力を各人が持っているという信念です。これこそが私たちのコミュニティの本質であり、私たちの社会のまさに基盤なのです」と述べています。

先週の新年主日の福音書には「はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」(マタイ 25: 40)と記されていましたが、私たちは、新しい年を迎えて、自分自身の信仰を新たにし、「自分だけ生きるのでなく/はらからと手をたずさえて、み恵みがあふれる国を/地の上に来たらすような生きかたを今年はしよう」(教会讃美歌49番)との思いを実現できるよう祈ることができればと思います。                        

みのり・岡崎 野口勝彦




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