6月も半ばになりました。教会の庭にはアガパンサスや紫陽花の花が咲いています。
今日は三位一体主日。各教会の礼拝堂の聖卓、聖書台、説教題の掛け布の色が聖霊の働きを表わす炎の色である「赤」から、神とキリストの栄光を表わす「白」
に変わっていることだと思います。この「白」を主日に用いるのは、教会の暦では、今年は、今日が最後となります。
この「白」は、主に、「主の半年」と呼ばれる教会暦の前半に用いられます。来週からは、「教会の半年」と呼ばれる教会暦に入り、典礼色は、新しい年の始まり、つまり、「アドベント」と呼ばれるイエスさまの誕生を待ち望む待降節まで、基本的には「緑」が用いられていきます。この「緑」の色は、希望と成長、つまり、教会の信仰の希望と成長を表わしています。その教会の、信仰の希望と成長を表わす、直前の日、つまり、教会の、信仰の希望と成長の源となる日、それが今日の三位一体主日なのです。
LAOS講座(第1号『礼拝の意味と実践)では、「ペンテコステ後の最初の日曜日に割り当てられている名称です。プロテスタントとカトリック教会双方が、この主日を受け入れています。三位一体の教理が確立したことを背景にこの日が設定されているようですが、実際には歴史は浅く、中世からの伝統です。父、子、そして聖霊と三役そろい踏みしたので、ここらあたりでお祝いしようということになったのかもしれせん」とこの三位一体主日を説明しています。
今日の第二の日課であるローマの信徒への手紙(5:4・5) には「わたしたちは知っているのです、苦難は忍耐を、 忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。希望はわたしたちを欺くことがありません。わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです」と記されています。
この2年半、私たちは、まさにコロナ禍という「苦難」を「忍耐」によって乗り越えてきました。そして、コロナ禍に対応する方法を「練達」、つまり、熟練して深く通じた結果、家庭礼拝や短縮礼拝、そして、個別聖餐などによって礼拝を守ってきました。そして、そのことは、私たちに「希望」を生みだしました。
一昨年の三位一体主日では、コロナ禍の中、みのり教会豊橋礼拝所で、洗礼・堅信式を行うことができました。それは、洗礼式を延期するという「忍耐」が「練達」を生み、その「練達」が、「父、子、聖霊」が揃った三位一体主日に「洗礼式」を行うことができるという「希望」を私たちに生み出したのです。
そして、その「希望」は「わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです」。
わたしたちにひとり一人に与えられた「聖霊」に感謝して、来週からの「教会の半年」を共に過ごしていけるように祈りたいと思います。
みのり・岡崎 野口勝彦
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