「ルターの心を生きる」
先月、私の手元に一冊の本が届きました。その本の名は『ルターの心を生きる』。著者は皆さんもよくご存知の元ルーテル学院大学学長の江藤直純牧師です。先生は、私の神学生時代の二年次からの神学校長であり、卒業論文の指導教官です。
その先生と最後にお会いしたのは、今から4年前の宗教改革500周年の年、つまり、2017年11月11日、松本教会で行われた甲信地区宗教改革500周年記念礼拝・講演会*の説教者・講演者として先生をお招きした日です。私は、その当日の夜、松本教会に併設されている甲信地区センターに宿泊される先生を地元の温泉と食事にお連れしました。いつもとは少し違う様子の先生を記念礼拝・講演会でお疲れなのかと感じていましたが、翌日の松本教会での講壇奉仕*も滞りなく終わられ、帰京されました。
しかし、その翌月、ご病気で突然、学長を辞任されたことを知り驚きました。その後、先生との音信は途絶え、非常に気になっていました。
そして、今年、オンラインで開催されたルターセミナーに先生が参加されている姿に出会い、早速、お便りをしました。すると、お便りが届いた夜に先生からお電話をいただいたのです。そのお電話によるとセミナーに参加されたのも4年ぶりということでしたが、これまでの講演などをまとめた本を最近出版したので、その本を送ってくださるということになりました。
その2日後、聖文舎の方が『本のひろば』7月号を届けてくださり、中を見ると先生の本が紹介されていました。すると、その翌日、その本が届いたのです。早速、翌週の礼拝で教会の皆さんに紹介をさせていただき、このことを今日のこの使信に書いている最中に、先生から本の案内のお願いと『本のひろば』掲載の書評のコピーが届いたのです。
その案内には「もっとよく聴こう、もっとよく知ろう ルターの声を、その心を!」とキャッチコピーが掲げられ、本の「はじめに」には「歴史上の大きな節目である宗教改革500年の2017年を頂点に幾多の記念の礼拝や行事また学びの催しが、ルーテル教会はもちろんのこと、日本でも世界でも行われました。私もまたそれに奉仕するように招かれては、あちこちで語りました」と記されています。まさに、私は4年前に松本教会で、そのお話をお聞きしました。
また、本書の扉に「本書を謹んで、徳善義和先生に捧げる」と記されています。それは、徳善先生が神学校校長として最後の年に入学して20年を迎えた節目の今年、「宗教改革者ルターの信仰と神学は500年を経てなお何を語るのか」を改めてこの『ルターの心を生きる』を通して学ぶようにと、そして、それを伝えるようにと私を導いています。
《*長野・松本教会ブログhttps://naganomatsmoto.blogspot.com/search?updated-max=2017-11-22T00:25:00%2B09:00&max-results=5&start=10&by-date=falseでご覧いただけます》
みのり・岡崎教会 野口勝彦
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