2021年5月30日日曜日

《三遠地区使信 №1157》2020530 「励まし」

 「励まし」

変異ウイルスによる新規感染者急増のため愛知県下には、三度目の緊急事態宣言が発出されていますが、6月20日まで延長されました。感染で苦しむ方々を覚え、一日も早い感染終息を祈りたいと思います。

さて、そのような中、先日からNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』が始まりました。このドラマは、東日本大震災の3年後の2014年、宮城県気仙沼市の離島で育った主人公が、高校卒業を機に、内陸の登米市の大山主の家に下宿して、森林組合の見習い職員として働き始めるところからはじまります。

ルーテル教会救援「となりびと」では、震災後、その気仙沼市で「復興へ向けてまず、話し合いができる場をつくろう」という思いから地元住民主導により立ち上がった、津波で流されてしまったマリンセンター(集会所)を再建するための復興プロジェクトの支援を行いました。再建された施設は、今、東日本大震災復興記念前浜マリンセンターとして市の交流施設・避難所として活用されています。先月、その震災の余震による津波注意報が発せられた時にもこの避難所が活用されました。また、登米市は、このセンター建設のための木材などの加工のため、「となりびと」の専従スタッフが足繁く通っていた場所です。

このドラマの二つの場所は、今、コロナ禍にあえいでいる私たちに、震災から復興したその姿を私たちに示し、励ましてくれているように私には思えます。

今回のこのドラマは、このコロナ禍において、豊橋も舞台の一つとなった『エール』、そして、『おちょやん』に続く三作目ですが、先日、最終回を迎えた前作の『おちょやん』の中では、次のようなシーンがありました。

主人公を務めるはずだった清子が負傷し、芝居ド素人の千代がセリフをすべて覚えているという理由で急きょ代役を務めることになりましたが、千代のあまりの未熟さに師匠・千鳥が徹夜で稽古をつけることに。そのかいあって千代は、本番で見違えるほどの演技を見せましたが、劇のクライマックス、千代は大事な小道具である聖剣を忘れる大失態をします。剣がなければ敵である山賊を倒すことができず、幕が下りません。そこで千代が思いついたのが「戦わずに解決する」という方法でした。千代は大阪弁のアドリブで「今までつらいことばっかりやったかもわかれへんけど、大丈夫、だんない。きっとこれからはええこともぎょうさんある。せやさかい、みんな一緒に楽しい冒険つづけよう」とにっこり舞台を締めくくり、みんなハッピーなエンディングに、客席からもたくさんの笑顔と拍手が贈られました。

このシーンの中の千代の台詞は、先のドラマの二つの場所と同様、コロナ禍で苦しんでいる私たちを「大丈夫、だんない。」と励ましてくれます。

 そして、神さまも、今日、父、子、聖霊が揃った三位一体主日を通して、私たちひとり一人を励ましてくださっています。    

みのり・岡崎教会 野口勝彦



豊橋礼拝所では、ご覧の通り、6月の花たちが開花のスタンバイに入っています。








0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。