2019年4月14日日曜日

《三遠地区使信 №1046》20190414「聖餐」

 「聖餐」

4月も半ばとなりました。私がこのみのり教会に着任して早くも一年が経過しました。改めてこの一年を支えてくださった三遠地区の皆様に感謝いたします。
さて、その4月に入り、新しい年度が様々なところで始まっています。そして、平成も残り3週間となりました。41日に発表された新元号は「令和」です。この新元号には、「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味が込められているそうです。ルーテル教会の年度は1月から始まりますが、4月、特に今年の4月は日本人にとって特別な月になっているのは間違いないようです。
そのような中、先月の3()19時から宣教百年記念会堂(東京教会)にて教職授任按手式が行われ、3名の新たな牧師が誕生しました。その中のお一人で、宣教研修をみのり教会で行った筑田仁牧師に先月17()*、そのみのり教会の主日礼拝で説教奉仕をしていただきました。礼拝後、筑田牧師を囲み昼食会を行い、信徒の方々から宣教研修時代の思い出や新しく牧師としての歩みをはじめる筑田牧師へのはなむけの言葉などを贈っていただきました。その後、礼拝に出席をすることができない信徒の方のご自宅を訪問し、聖餐を行いました。聖餐とは「キリスト者がパンとぶどう酒をもって象徴的に食事を共にすることによってキリストの死と復活を記念する儀式」(岩波キリスト教辞典)です。その儀式は、基本的に日本福音ルーテル教会では、教職授任按手を受けた牧師しか執り行うことができません。その筑田牧師のはじめての聖餐をその信徒宅で共に行いました。筑田牧師にとっては生涯忘れることができない聖餐となったことだと思います。
私も今から14年前の2005年に教職授任按手式を受けましたが、牧師としてのはじめての聖餐は、当時、神学校の同級生で、白血病により入院されていた榎津重喜神学生を東京大学病院に訪ね、同じ日に按手を受けた小勝奈保子牧師、後藤(船橋)由起牧師と共に行いました。その榎津神学生はその2ケ月後に天に召されましたが、私たちの中では聖餐は、イエスさまを思い起こすと同時に榎津神学生のことを思い出すものとなっています。

次週、私たちは、復活祭を迎えます。「これは、あなたがたのために与えられるわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい。」「この杯は、あなたがたのために流される、わたしの血による新しい契約である。」のみ言葉による喜びの聖餐を行えるようこの受難週を共に過ごしていきましょう。                 
みのり教会 野口 勝彦
*17日の様子を教会ブログhttps://minorichurch.blogspot.com/でご覧いただけます。

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