先日から再修理していたリードオルガンが、本日、完全に復活して今、搬入されました。
綺麗に化粧直しもされて、来年の宣教70周年を迎えます。
キリスト教ルター派教会:1517年にマルチン・ルターの宗教改革によりドイツで誕生したルーテル教会は、ドイツだけでなく北欧にも広がり、国民教会となりました。その後、アメリカにも渡り、更にアジア、アフリカ、ラテン・アメリカなどに至って今日全世界に存在するようになっています。2017年10月31日に宗教改革から500年を迎えました。
復活節第3主日礼拝 (5/1)は
復活節第2主日礼拝 (4/23・24)は
イースターおめでとうございます。
豊橋礼拝所では、主の復活聖餐礼拝を行うことができました。感謝です。
今年もコロナ禍のため祝会を行うことはできませんでしたが、
女性会の方々がご覧のイースター🥚などをプレゼントとして用意してくださいました。
聖金曜日(受苦日)の祈り (4/15)は
午前10時30分から
豊橋礼拝所
で行います。
主の復活礼拝 (4/17)は
「春が来た」
教会の暦では、今は四旬節。四旬節のことを英語でLentと言いますが、Lentとは日が長くなる季節、つまり、春を意味する言葉です。日本の春と言えば、桜です。この使信を書いている今(4/1)、豊橋・岡崎では桜が満開を迎えています。
桜の満開は、本格的な春の訪れを意味しますが、その訪れに喜び、思わず口ずさむ曲の一つに「春が来た」があります。
この曲を作曲したのは、岡野貞一。彼は、明治の終わりごろから,多くの唱歌を作った作曲家で、7歳で父親を亡なくし、姉について通い始めた鳥取教会で幼少より賛美歌に親しみ、14歳の時、洗礼を受け、宣教師からオルガンの演奏法を習いました。その後、岡山のキリスト教系の薇陽学院を経て、18歳で東京音楽学校に入学します。そして、卒業後、文部省から小学校唱歌教科書編纂委員を命じられ、『尋常小学読本唱歌』『尋常小学唱歌』などの編纂にたずさわり、多くの唱歌を作曲しました。国文学者、高野辰之の詞に曲を付けた「ふるさと」「おぼろ月夜」などは、100年以上経った今も歌い継がれています。
また、熱心なクリスチャンとして知られ、40年余りに亘って毎日曜日に東京の本郷中央教会で礼拝のオルガン演奏や聖歌隊の指導に当たりました。公務の都合以外で教会の務めを休んだ記録がないという逸話からは、信仰の深さが窺われます。
その彼が、先の高野の次の詩に曲をつけたのが「春が来た」です。
春が 来た、春が 来た、どこに 来た。
山に 来た、里に 来た、野にも 来た。
花が 咲く、花が 咲く、どこに 咲く。
山に 咲く、里に 咲く、野にも 咲く。
鳥が 鳴く、鳥が 鳴く。どこで 鳴く。
山で 鳴く、里で 鳴く、野でも 鳴く。
この歌からは、春が来た喜びが素直に伝わってきます。この歌を作詞した高野は、長野出身です。
私の前任地は、長野・松本教会でしたが、赴任した最初の年の秋の礼拝後、信徒の方をご自宅にお送りする車中で、何気に「夏が終わり、過ごしやすい秋が来ますね」と声をかけると、信徒の方は黙ったままでした。どうされたのかと思い、再び声をかけると「また、冬がやってくると」一言。そして、はじめての信州の冬を体験した後、私も秋が来ると、「また、冬がやってくると」と思うようになりました。
この歌は、その信州の長い厳しい冬が去って、待ち望んでいた春が来たと、歌詞をすべて五文字に仕上げ、繰り返すことにより踊るような喜びの気持ちが伝わってきます。
今日から受難週、いよいよ、イエスさまが私たちの罪のために十字架にかかってくださる厳しい冬の季節です。私たちは、イエスさまの十字架を覚え、「春が来た」と喜びのイースターを迎えることができるよう、この受難週を過ごしていければと思います。
みのり・岡崎 野口勝彦
枝の主日礼拝(4/9・10)は