全聖徒主日礼拝(11/1)は
「幸い」
キリスト教ルター派教会:1517年にマルチン・ルターの宗教改革によりドイツで誕生したルーテル教会は、ドイツだけでなく北欧にも広がり、国民教会となりました。その後、アメリカにも渡り、更にアジア、アフリカ、ラテン・アメリカなどに至って今日全世界に存在するようになっています。2017年10月31日に宗教改革から500年を迎えました。
全聖徒主日礼拝(11/1)は
昨日、一昨日に豊橋・田原両礼拝所ではルーテル教会の誕生日でもある宗教改革主日礼拝を守りました。その誕生日をお祝いするような形で聖餐式も再開できました。感謝です。一日も早い、新型コロナウイルス感染の終息をお祈りいたします。
宗教改革主日礼拝(10/24・25)は
聖霊降臨後第20主日礼拝(10/17・18)は
「だれも雇ってくれない」
最近、芸能人の自死のニュースが社会に大きな衝撃を与えています。
1998年、バブル崩壊後、国内の金融機関破綻等により、年間自殺者数が32,863人(警察庁発表)となり、統計のある1897年以降で初めて3万人を突破しました。その後11年間3万人台は続きましたが、自殺の予防と防止、その家族の支援の充実のために制定された自殺基本対策法が2006年に公布・施行され、昨年は20,169人まで減少しています。ちなみに昨年の交通事故死者数は3,215人。
しかし、現在、新型コロナウイルスの影響によって、多くの人が仕事を失い、急速にその数が増加しています。9月10日に公表された2020年8月の警察庁の自殺統計(速報値)によると、全国で1,849人、愛知県では119人の方が自死されています。この数値は、愛知県の昨年同月と比較すると46人、率にしてなんと63%も増加しています。この危機的な状況に対応するために、先日、愛知県知事が、以下の通り緊急メッセージを発出しました。
【県民の皆様へ(知事緊急メッセージ)】新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが立たない中、県民の皆様の中には、今後の生活について、大きな不安を感じている方が多くおられるのではないかと思います。本県では、大変悲しいことに自ら命を絶たれる方が急増しています。一人で、悩みや苦しい思いを抱え込まず、御家族や友人、職場の仲間など、あなたが信頼できる方に話をしてください。身近な人に相談しづらい、あるいは、相談できる人が周りにいない方で、生活でお困りの場合は、県や市町村の相談窓口に相談してください。つらくてたまらない、生きているのがしんどい、消えてしまいたいと思われる方は、「あいちこころほっとライン365」や精神保健福祉センター、保健所、「名古屋いのちの電話」などの相談窓口に、あなたの気持ちを話してください。あなたの「生きたい」という気持ちをどうか大切にしてください。自殺を考えている人は、「眠れない」、「原因不明の体の変調が長引く」など、何らかの危険を示すサインを発していることが多いと言われています。こうしたサインに気づき、声をかけ、その人の話に耳を傾け、そして専門の相談窓口につなぐことが、大切な命を守る一歩となります。皆様の周りの方を気にかけてください。そして「心配しているよ」の気持ちをぜひ伝えてください。
そのような今、イエスさまは、神さまは、次のように私たちに言われるのです。
「わたしは最後の者にも、あなたと同じように支払ってやりたいのだ」
マタイによる福音書20章 14節
神さまは、「最後の者にも」ふさわしい賃金をこのこの「だれも雇ってくれない」今、その命さえ自ら絶とうとしている人にも必ず払って下さるのです。
私たちは、この神さまの大きな愛を信じ、今、自らの命を絶とうとしている人にこのみ言葉が届くよう心から祈りたいと思います。
みのり・岡崎教会 野口勝彦